「スウェディッシュ」

耳慣れない言葉かと思いますが、その名前からも連想されるように、スウェディッシュマッサージはスウェーデン発祥のマッサージです。
もとは運動による障害や筋肉の質の向上、疲労回復の為に医師によって考案されたもので、現存する全てのオイルマッサージの基盤となっています。
解剖生理学に基づいており、欧米では保険が適用される国もあるほど信頼度の高いマッサージ法です。

スウェディッシュマッサージの特徴は、「少量のオイル」と「筋肉まで働きかける深い手技」

スウェディッシュマッサージは寒い北欧で確立されています。
オイルが多すぎると気化によって体温が奪われるため、使用するオイルは少なめ。
はじめは表面の滑らかな施術から。
そしてオイルが浸透してきた段階で、摩擦を利用してしっかりと筋肉をとらえます。
表面から徐々に筋肉へ、緩急のあるマッサージで全身の血流やリンパの流れを促進させ、代謝や体温を上げていきます。

深いマッサージで全身の血流やリンパの流れを促進させ、体温が上がり、自己免疫力が高まります

筋肉のコリや疲れの改善にとどまらず、免疫力の向上やホルモンバランスの調整作用があることも報告されています。
ロサンゼルスの名門、シーダーズ・サイナイ病院の医師であるMark Rapaport博士は、「1回のスウェーデン式マッサージで免疫力を高めることができる」との論文を発表しています。
スウェディッシュを受ける前と後を比較すると、ストレスを受けて放出される副腎皮質ホルモンが減少、体を病気から守り免疫力を高めるリンパ球数が増加したという研究結果が報告されています。

近年は、スウェディッシュマッサージの精神面における効果についても注目が集まっています

スウェディッシュマッサージを受けることで、副交感神経が優位になり、「幸せホルモン」「癒しホルモン」と言われるオキシトシンの分泌が増加することが証明されています。
オキシトシンは「ストレスを減らし幸福感を与える」「不安や恐怖心を和らげる」「人への親近感、信頼度が増す」「睡眠を誘発する」など、さまざまな効果を持つホルモン。
心から安心してリラックスしていただけるでしょう。
（ちなみに、痛みのあるマッサージではオキシトシンは分泌されにくいと考えられており、スウェディッシュマッサージは痛みのないマッサージです）